私達は冬にコンサートホールへ行ったら、クロークにコートを預けてから座席に向かいますね。
そのクロークをロシア語では гардероб と呼びます。
ロシアだと、гардеробはレストランや学校、大学等どこにでもあり、冬場は利用する機会が多いので、この言葉はしっかり覚えておきましょう。
гардеробにコートを預けたときに引き替えでもらう番号札は номерок といいます。「番号」のロシア語 номер の指小形ですね。
なお、гардеробでは通常荷物は預かって貰えません。特別に預かって貰える場合もありますので、どうしても邪魔になるような大きい荷物を預けたいときは聞いてみるのも良いでしょう。
もう一つ。
お客さんに「どうぞコートを脱いでください」というような決まり表現がロシア語にあります。
Раздевайтесь.
раздеватьсяの命令形ですね。
деватьというのが衣服などを身につけるという意味の基本形で、
надеть (надевать) 着る・身につける
одеть (одевать) 着せる
одеться (одеваться) 着る
などが基本単語です。
раз-という接頭辞が、散るとか複数に分かれるという意味なので、
раздеватьは身につけた状態を解くという意味になり、
раздеватьсяは自分自身が解かれた状態になる、という意味になるわけですね。
一般的な脱ぐという動詞сниматьはこういう場面では使わないようです。
更にもう一つ。
衣服などを身につけている状態は в чём-то (в +前置格)で表されます。
例えば、
私はシャツを着ています。 Я в рубашке.
私は眼鏡をかけています。 Я в очках.
私は帽子をかぶっています。 Я в шапке.
それぞれの中に入っている状態だ、という感じですね。
補足:
надетьは日本語的に使います。
私はシャツを着ました。 Я недел рубашку.
服を着る、という言い回しは通常この動詞を使います。
одетьは「着せる」という意味なので、
子供にシャツを着せる одеть ребёнка в рубашку
という使い方をしますが、一般的ではないようです。
誰々に何々を着せる、という言い回しは надеть что-то на кого-то
子供にシャツを着せる надеть рубашук на ребёнка
が自然です。
одеться は、服装に関して用いられます。
例えば
a. 70年代風の服装をする одеться в стиле 70х
b. 学校の制服を着る одеться в школу
aのような、服そのものではない概念的なものに関しては в чём-то (前置格)、
bのような、決まった服装(ユニフォームとか衣装)の場合は во что-то (対格)をとります。
なお、одеться в рубашку の様な言い方は不自然で、服装ではなく服そのものを着る場合は前述の надеть что-то という言い方をします。
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